2008年4月7日月曜日

HOYAの経営課題と事実関係について

とりあえず、去年からいろいろと問い合わせのあった件については、以下に私の見解を述べていますので、ご参考にしていただきたいと考えています。

HOYAの経営課題と事実関係について
2008年1月3日
http://www5.atpages.jp/ymnk/top.html

私はHOYAの現経営陣は、ペンタックス買収がHOYA株主の立場からみて失敗(=株主価値を毀損する結果になった)であることを、なるべく早く認めるべきだと考えています。そちらの方が、株主に対して誠実というものです。現に2006年12月に5000円近くあった株価は、2008年4月現在で2500円程度に、実に2年でほぼ半分に急落する結果になっており、現経営陣が就任した2000年6月からほとんど株価が上がっていないという結果になっていることを、まず事実関係として受け止めるべきです(ちなみにこの2年間に日経平均自体も下落したが、20%程度の下落率です)。

鈴木洋CEOは、2011年3月期でペンタックスののれん代を除く営業利益率を18%(現在は3.6%)を目指すなどと言っています(2008年1月28日の説明会)が、このような実現不可能な目標を株主に提示すること自体が不誠実ではないかと考えています。ペンタックス社のファンダメンタルな競争力を考慮すると、どんなスーパーマン的経営者が問題解決に当たっても不可能な業績の向上であり、基礎的な条件が買収金額に合わない案件を実行してしまう意思決定のしくみが、そもそも大問題なのでしょう。

私も別にこの問題だけを日々の生活で扱っているわけではないのですが、一刻も早く株主の皆さんのためになる経営に変わってもらえることを願っています。

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